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徒然秀歌選
かぐや姫
かぐや姫2
ふしぎなことはそれからもつづきました。
おじいさんが、いつものように竹をきりにいくと、きまって竹の中にお金を見つけるようになり、お金もちになりました。
赤んぼうはすくすくとそだって、やがてひかりかがやくようなうつくしいむすめになりました。
そのうつくしさがひょうばんとなり、あちこちからたくさんのわかものがやってきて、かぐやひめにけっこんをもうしこみました。
でも、かぐやひめはぜんぜんきょうみをしめしませんでした。
いつも、ものおもいにふけり空ばかり見上げていました。
それでもあきらめきれないわかものたちが、ぜひけっこんしてほしいとたのみましたので、かぐやひめは一つのじょうけんを出しました。
それは、かぐやひめがのぞむたからものをもってきた人とけっこんするというものでした。
わかものたちはよろこんでそれにちょうせんしましたが、かぐやひめがのぞんだたからものは、もともとかんたんに手に入るようなものではありませんでした。
けっきょくだれもせいこうしたものはいませんでした。