「たすけてくれてありがとう。あなたは小さいけど、とてもゆうかんでつよいのね。」
ふと見ると、オニがにげていったあとにふしぎな小づちがおちていました。
「これはうち出の小づちというものです。これをふるとほしいものがなんでも手に入ります。一寸法師、あなたはなにがほしいですか。」
「わたしは大きくなりたいです。」
おひめさまがうち出の小づちをふると、ふしぎなことに一寸法師はぐんぐん大きくなり、あっというまにりっぱな青年になりました。
一寸法師はそのおひめさまとけっこんし、しあわせにくらしましたとさ。