おじいさんは、山の中を
「おうい、おういどこにいる。したきりスズメはどこにいる。」といいながらさがしまわりました。
おじいさんは、やっとのことで竹やぶの中にスズメのおやどを見つけ出し、したをきられたスズメにあうことができました。
「もうしわけないことをしてしもうた。大じょうぶかな。ゆるしておくれ。」
「わざわざおこしいただきありがとうございます。わたしがわるかったのです。どうぞわたしのいえでやすんでいってください。」
おじいさんは、そのよはスズメのおやどでとまりました。
おいしいしょくじをたくさんたべさせてもらい、みんなでスズメおどりをしてたのしくすごしました。
つぎのあさ、おじいさんがおれいをいってかえろうとすると、スズメがこういいました。
「これはわたしたちからのおみやげです。大きいはこと小さいはこがありますが、すきなほうをおもちかえりになってください。」
「どちらもけっこうじゃが、わたしはこのとおりのおじいさんだから、大きいはこはもつことはできないよ。小さいほうをいただきましょう。」